三角測量に用いる際に必要な経度・緯度・標高の基準になる点を三角点といい、 三角点には基準となる柱石が設置されている。 現在、国土地理院の管轄になっているが、戦前は参謀本部陸地測量部が設置・管理を行っていたという 厳しくも重要なものだ。 剱岳への登頂と測量に挑んだ男たちを描いた新田次郎氏の小説「剱岳-点の記-」が映画化され、見られた方も多いのではないだろうか。
三角点の標として埋められる柱石は花崗岩など硬い素材の石が用いられ、石の頂部には十字の切り込みが入れてある。 最近は精度を高めるため、 GPIのチップが埋め込まれたものも増えているようだ。 篠山を取り巻く山々にも、多紀連山の主峰-三嶽の一等三角点をはじめとして多くの三角点が散在している。 新田氏の小説には遥かにおよぶべくもないが、低山歩き、山城探索、古跡探訪のときに出会った 篠山の三角点を地味に紹介していきます。

・右図:篠山三角点所在マップ
山名 (太字はアップ) 三角点所在地 標高 付記
一等三角点
三嶽 篠山市大字御岳字大林116番地26 793.36m 歩こう記
二等三角点
弥十郎ケ岳 篠山市大字辻字弥十郎岳2番1号 715.14m 歩こう記
白髪岳 篠山市大字味間字白髪岳1番地1 721.75m 歩こう記
上山 篠山市大字下立杭字上山20番地 496.64m
黒頭峰 丹波市大字黒坪134番地 620.59m 歩こう記
櫃ケ岳 京都府船井郡京丹波町大字小野字愛宕8番地の1 582.11m 歩こう記
三等三角点
音羽山 篠山市大字味間南字音羽1−1番地 530.51m
寺山 篠山市大字野々垣字御所ヶ谷坪2番地 384.76m
桂山 篠山市大字安田字上ノ山26番地 458.86m
御釈迦山 篠山市大字大山下村92番地 318.23m
岩谷山 篠山市大字藤岡奥村字イカルゴ159番地 589.38m 歩こう記
八ヶ尾山 篠山市大字小原字八ヶ尾山106番地 677.59m 歩こう記
タヤノオク 篠山市大字火打岩字タヤノ奥267番地 589.38m
八王子山 篠山市大字草野字八王子1の1番地 496.10m
鋸山 篠山市大字小坂字奥谷1番地 605.93m 歩こう記
海見山 篠山市大字古森字南山1−1 518.99m 歩こう記
一印谷 篠山市大字町之田43番地 296.54m
火打ヶ嶽 篠山市大字小枕字火打ヶ嶽117番地 337.06m
荒打 篠山市大字三熊字中山81−13番地 501.80m
三国ケ岳 篠山市大字今田字宇土の奥4−1 507.95m
西寺山 篠山市大字古森字南山1−1 646.17m 歩こう記
行者山 篠山市大字佐貫谷字寺谷2番地 469.98m 歩こう記
槙ヶ峰 篠山市大字西谷字奥ノ谷坪50番地  467.37m
南谷山 篠山市大字古森字南山1−1 375.19m
ナースバシ(味間山) 篠山市大字味間奥字奥右門谷134−4  438.61m
倉谷山 篠山市大字不来坂字倉谷1−1番地 366.90m
峠山 篠山市大字上筱見字寺谷2番地 630.63m
天狗岩 篠山市大字興谷字東仙寺  519.78m
清滝山 篠山市大字山田字箕のノ谷26番地 537.75m
大期山 篠山市大字大熊字水上 470.93m
モロケ谷の頭 篠山市大字市野々字熊井35−3番地 461.70m
嶽筋 篠山市大字西野々字嶽筋63番地 509.89m
高畑山 篠山市大字大山上字大谷坪47番地 461.80m
中山 篠山市大字後川中字中山1−2 557.23m 三角点石標なし
中口山 篠山市大字黒石字中口139番地 555.96m
中尾ノ峰 篠山市大字真南条上字向井山123−1  658.89m
東勝山 篠山市野間 244.80m 三角点石標不明
権現山 篠山市西岡屋 222.66m 三角点石標不明
西光寺山 西脇市中畑町字西光寺1479−1 712.91m 歩こう記
中山の持ち去られたという石柱のことは論外としても、記念にマーキングしたのかどうか?、四隅が削られている石柱が少なくなかった。 三角点の柱石の破壊など機能を損ねる行為をすると、測量法の規定によ り2年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処せられる。三角点は山歩きの大切な道標でもあり、 大事に大切にしていきたいものである。
【参考】 基準点成果等閲覧サービス(国土地理院) /兵庫丹波の山〈下〉(慶佐次 盛一氏著) /戦国・織豊期城郭論―丹波国八上城遺跡群に関する総合研究(八上城研究会)



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