野間の東勝山は、デカンショ街道の八上内交差点を曲がって高城山を背にして北進、
篠山川にかかった弁天橋を渡った右手にある青山台ゴルフ倶楽部の敷地内にある小山である。
戦国時代、篠山一帯は高城山に八上を築き丹波の戦国大名となった波多野氏が治めていた。
戦国末期、織田信長と対立した波多野秀治は、
八上城に拠って明智光秀を大将とする織田軍を迎え撃った。
やがて八上城に籠城した波多野勢に対して、光秀は般若寺城に本陣を置き、
多くの向い城(陣城)を築いて八上城を締め上げていったのである。
東勝山は般若寺城址の西方に位置し、
すぐ西隣に塚の山砦址、その西方に野間砦址が八上城攻防戦最前線を形成している。
いまでこそノンビリしたゴルフ場に過ぎないが、
往時は将兵が往来し怒号が飛び交う殺伐とした戦場だった。
現在、東勝山の尾根一帯は削平されて、クラブハウスが建ち、駐車場が広がっている。
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地図上に記されている三等三角点が存在すると思しきところには何も見当たらない。
ゴルフ場の方に聞いたところ、以前にも三角点を訪ねてきた人があったが、
みずからは三角点そのものは見たことがないとのことであった。
基準点成果等閲覧サービスで調べてみると所在地は空欄となっており、
どうやら三角点の柱石は所在不明のようである。
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