篠山の三角点を訪ねる


音羽山




音羽山は篠山口西方にある「大沢ロマンの森」の散策コースにある火とぼし山と、 松尾山の北東に位置する肩越しの辻との中間に位置している。 登り道としては、大沢ロマンの森から、肩越しの辻から、南側の南矢代方面からがあり、 いずれも山道は明確である。火とぼし山から歩いていくと、鉄塔を越えたすぐ西方の路傍に 三等三角点は埋まっている。頂上からの見晴はないが、東方の鉄塔からは 多紀連山から篠山市街までを望むことができる。 三角点よりコースを西にとれば、肩越えの辻を経て松尾山、白髪嶽、あるいは文保寺へと道は続いていく。
また、一帯には松尾山山上の高仙寺城址をはじめとして、大沢城址、南矢代城址、禄庄城址など、 戦国時代、多紀郡西方一帯に割拠していた酒井一族の山城群が要所に残っている。 松尾山に残る高仙寺址、北西山麓の味間奥の文保寺は、法道仙人(空鉢仙人)が開いた寺として 隆盛であった歴史を有している。
大沢ロマンの森は、平成十年に「ひょうご豊かな森づくり構想」に基づいて、 里山の景観や動植物を保全し保健や森林学習の場として活用するために 整備されたところで、手軽な山歩きの楽しめるところだ。さらに、散在する城址群を 戦国武者の気分で巡る、あるいは修験者の気分となって松尾山より白髪嶽までを踏破するのも この山ならではの面白さである。

三角点概要



槙ヶ峰より遠望(20100502) ・ 火とぼし山の道標 ・ 三角点への登り ・ 鉄塔より篠山市街を遠望


古市方面を見る ・ 南矢代城址の切岸と曲輪 ・ 高仙寺城址の東尾根堀切



・地図:地図閲覧サービス(ウォッちず)の二万五千分の一地図をベースに作成。

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登山:2009年09月16日