低山歩こう記-四斗谷


西寺山に登る

・2010年05月01日


今田薬師の湯より西寺山を遠望

西寺山は篠山市の南西に位置する山で、ちょうど今田小学校のスグ裏北方にそびえている。 今田薬師温泉として親しまれている「ぬくもりの郷」からも、デカンショ街道(国道372号線)を隔てて北東方面にその姿を見ることができる。 国土地理院発行の二万五千分の一地図を見る限り明確な道はないが、まず頂上より南方に伸びる尾根先を目指すことにした。 登山の目標は山上にある三等三角点である。


学校裏の登り窯 ・ 明快な山道 ・西寺山山頂の紙片 ・ 荒れ気味ながら道は明確 ・ ガレ場と化す ・ 石垣址? ・山に分け入る

なんとなく道が ・ 急坂の滑りやすい山道 ・ 石垣址?を過ぎる ・ 岩場の道を攀じ登る ・ 西寺山山頂の紙片 ・ 尾根直下の岩場道 




今田小学校裏の砂防堰堤にある広場に車を停め、まずは明確な山道を進んでいくと、 今田小学校の児童が付けたのであろう「西寺山山頂」と印刷された紙片も所々に付けられている。 意外にも明確な道と道標に、これなら一安心と思ってしばらく歩くと、 山道は鉄砲水に洗われたのかガレ場の状況を呈し、ついにはまったくの岩場となってしまった。 しかし、左手に山上へと続く山道らしき踏み跡を発見、急坂を這うように登っていくと「西寺山山頂」と書かれた紙片も所々にあり、 まずは目指した尾根先にたどり着くことができた。

尾根に到着 ・ のどかな尾根道 ・ 遠く虚空蔵山を見る ・ 道は分かりやすい ・ 何か顔のような岩 ・ 尾根道をひた歩く ・ 山頂は目の前


・歩こう - 参考マップ

・地図:地図閲覧サービス(ウォッちず)の二万五千分の一地図をベースに作成。  




尾根は所々樹木や岩に遮られるが、まずは歩きやすい雑木の道で、 所々から遠く今田の街並みから三田市との市境をなす虚空蔵山までが遠望できる。 おりから(五月はじめ)満開のツツジの花を楽しみながら目標の西寺山山頂に到着、お目当ての三角点の石標もカメラにおさめた。 山頂からの下山は北方に聳えるトンガリ山に伸びる尾根道をたどり四斗谷へと下るコースもあるが、 東方の谷へと下るコースを選んだ。 しばらく明快な下り道が続いきテープも点在していたが、いつの間にか急坂を下ることになり、 悪戦苦闘の末に登った谷とは尾根を一つ隔てた 谷へと下り付いた。

山頂のキレイな三角点 ・ 手毬のような花 ・ 下山途中-虚空蔵山を遠望 ・ 道は明確 ・ 咲き遅れた椿が一輪 ・ 双子の籾の木 ・ ツツジが満開 



岩場から学校を見下ろす ・ にわかに急坂に ・ 谷に下りつく ・ 荒れているが道らしきものが ・ 古い丸太橋 ・ 見事な石積み ・ 西寺山を振り返る 



ほとんどガレ場と化した沢だが、仔細に見れば道跡のようなところもあり石積み址を思われる箇所もある。 足場に気を遣いながら下っていくと丸太橋があらわれ、谷川に面するところには見事な石垣が積まれている。 どうやら、かつては整備された道があったようだが、山仕事が敬遠された結果、荒れるに任されてしまったらしい。 登り道もそうだったが、先祖が営々と手入れをし山仕事に利用してきた 道も利用されなくなると荒れるのがは早い。まことに残念なことだが、それも世の趨勢だと済ましてしまうのは 少なからぬ抵抗感があるのはわたしだけではないだろう。
【登山メモ】 登り窯:1248 →山への分岐:1307 →尾根先:1327 →山頂三角点:1406(休憩10分) →岩場:1452 (しばらく道を 見失って逡巡)  →ガレ沢に下山:1512 →丸太橋:1523 →砂防堰堤:1534 →登り口:1540