藤 紋の分布
藤紋は藤原氏の子孫を名乗る家が多く用いるが、藤原氏の子孫である公家が住んでいた京都には意外と少ない。これは、藤原氏だらけの公家社会では藤を用いることの煩雑さを避けたこと、藤紋を用いなくても筋目がはっきりしていたことがあったと思われる。一方、地方に下った末の藤原氏や、家系を藤原に仮冒した家では藤原氏の流れであることを示すためことさら藤紋を用いたのであろう。 藤紋が関東に多いのは、坂東武者たちが出自を藤原氏に求めた結果と思われる。
・藤 紋の分布
・木瓜紋の分布
・酢漿草紋の分布
・鷹の羽紋の分布
・桐 紋の分布
[資料:姓氏紋章お国めぐり(丹羽基二氏著/秋田書店刊)]
● 家紋の分布