頂上からの展望は、文字通り360度の大パノラマで、登山の疲れなど一気に吹き飛ぶ素晴らしいものだ。 頂上の木標には世界の主要都市を指し示す木片が打ち付けられ、その手作り感がなんとも面白かった。 一方、首を傾げたのは頂上にある三角点の四隅が何故か削り取られていたことだ。何者が、どのような目的で そのような不心得なことをしたのだろうか…世の中には色んな人がいるものである。 |
下山は修験者たちが四十八滝から登ってきたという西尾根から、長谷山を経て弁天池を目指した。
西尾根は修験の山だっただけに大岩を縫いながら攀じ歩く難路だが、おりおりに見える遠くの山、
山麓の村々の眺望が疲れを癒してくれる。四十八滝の分岐を越え、長谷山を過ぎたあたりから
山道が薄くなり最期は道なき尾根を下る破目となったが、戦国山城あり、修験者の気分を味わえる岩場あり…
と野趣に富んだ山歩きが楽しめた。つぎは、四十八滝方面へと続いていた広々とした雑木林の
沢を歩いてみたいものである。
【登山メモ】 弁天様スタート:1158 → 雨石岳遠望:1250 → 思案岩:1305 → 頂上:1315→1400 → 四十八滝分岐:1508 → 長谷山:1540-1600 → 弁天池:1645 → 弁天様:1653 藤阪(八ヶ尾)城址 筱見四十八滝を巡る |