もう死なはった方ばっかりですけど。



兵庫県出身の宗教家、学者には、大燈国師、盤珪国師、沢庵和尚などの宗教家。儒学の藤原惺窩、 山崎闇斎、地誌学の平野庸修、数学の万尾時春、歴史学では三上参次、辻善之助、民俗学の柳田国 男、哲学では三木清や和辻哲郎、法律では美濃部達吉、国学の契沖、画家の岩佐又兵衛などなど… これらの先人のなかには、むかしから播州人が多いといわれまんねん。
播州は早くから仏教文化が 発達して民度も高く、東西南北の交通の要衝として文化交流の接点であった。さらに、播州平野が 「物生り」のえー肥沃な地で、県域最大の経済大国だったことにあるみたいやね。つまり、ぽかぽ かと暖かいところで、そんなに苦労をせんでも物は穫れるし、品物も流れてくる。人の往来が多い ところに、勉強する時間もぎょうさんあった。
つまり、あれこれしたり、難しいことを考える時間 が他の地域より多く持てたちゅうことなんやろね?そんな中で龍野出身の方がたを拾ってみると…
大燈国師(1282-1337)
高僧。大徳寺開山。気宇高邁、道力絶大な天才的禅者といわれ、後代の 日本臨済禅の本流となった。雄勁な書をよくし、「大燈の墨蹟」と珍重される。
脇坂安薫(1781-1841)
龍野藩主。寺社奉行として「延命院事件」「仙石騒動」を処断した。 のち老中になった。
三木露風(1889-1964)
詩人。自然主義派詩人として出発、のち瞑想的宗教的詩に転じた。童謡も多く、 「赤とんぼ」は今も愛唱されている。いまも生家が裁判所の近くに、また旧邸跡が 中霞城に保存されている。代表作として「廃園」「寂しき曙」。
三木清(1897-1945)
哲学者。新カント哲学の影響を受け、ドイツに留学してハイデッガーに師事。 戦時中、反戦思想の疑いで投獄された。白鷺山の哲学の小径にその碑がたっている。 主著「人生論ノート」。

もっともっといてはんねやろけど、資料が少なくて。今後に、乞うご期待。 こんな人もいてんでという声(資料・写真など)も、お待ちしています。
[龍野]

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