篠山の祭り


追入神社の三番叟

2008

追入神社の三番叟(さんばんそう)は、 江戸時代より追入を往来した専業の能楽師や、旅から旅へ渡り歩くデコマワシの芸人たちの手で 村人に伝えられたものだといわれている。
寛政十一年(1799)、八子大夫が大山全体の氏神である神田神社で翁舞を奉納したこと、 そして子ども狂言が奉納されたことが記録に残されている。この子ども狂言が追入神社の「子ども三番叟」の ルーツと目されている。



幟に幔幕、提灯に御輿と祭礼ムードが盛り上がる




祭礼のメーンイベントである三番叟




音曲も謡もないが、子供たちが一所懸命に踊る舞台は素晴らしい


篠山市内では唯一の「三番叟」で、貴重な民俗芸能である。保存会こそないが、追入集落全体で保存に努められ、 その意識も高いという。しかし、高齢化・少子化といった過疎化現象や生活スタイルの変化などもあって 、後世に伝えていくための課題も多いようだ。

【撮影:2008年10月12日】