家紋 椿大神社

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宇治土公氏


 伊勢国の一宮で、祭神は猿田彦命。猿田彦命は神話に天孫降臨の際、天八に出迎えて導した神、また、天照大神が伊勢に鎮座するに当たり適地を選定した神ともいわれる。この神は、古来伊勢神宮のほとりに猿田彦神社として祭られ、神宮の地主神という。
 鈴鹿山脈を背にした椿大神社は、その境内にある前方後円墳高山塚が、猿田彦命の霊墓といわれ、そこから当社が起こったといわれる。社名は椿嶽に基づく。
 『三代実録』に、貞観七年(865)四月、椿神の神階正五位下勲七等、『延喜式』神名帳に「鈴鹿郡 椿大神社」とみえる。同じ神名帳の三重郡に「椿岸神社」があり、これはもと当社の北五キロメートルのところにあったが、当社の近くに移して御旅所となった。南北朝時代にはすでに、伊勢国の一宮と称されている。
 神職は磯部氏の子孫の宇治土公(ウジツチノキミいまはウジトコと読む)が連綿して奉仕し、今日に及んでいる。
【三つ巴】


■神職系図不詳



[資料:日本史小百科「神社」岡田米夫氏著/国史大辞典ほか]