永富家住宅

(国重要指定文化財)

永富(Nagatomi)家の祖先は伊賀国、現在の三重県の上野あたりとも言われています。古文書によって永富家のことがはっきりしてくるのは慶長5年、関ヶ原の戦いのあった1600年頃からです。17世紀の永富家は大地主で、庄家を兼ねていたそうです。寛文12年に脇坂氏が龍野の領主となってからは、永富家は藩に金を融通したり、あるいは年貢を大阪へ積み出す事を請け負うなど藩主も一目おく存在だったそうです。
現在に残る永富家住宅は文政5年に完成しました。江戸時代後期の民家の代表的なものとして、昭和39年に兵庫県の文化財、42年に国の重要指定文化財に指定されました。


[資料提供者/永富 元氏]
●所在地:兵庫県揖保郡揖保川町新在家字横田337

[龍野]