低山歩こう記-火打岩(多紀連山)


小金ヶ嶽に登る

・2008年12月20日



三岳から見た小金ヶ嶽



小金口:1049 → 小金ヶ嶽への分岐 → ひたすら登る → 福泉寺跡に到着:1235



土塁跡か? → 礎石群 → 樹間より小金ヶ嶽を望む  → 落ち葉がきれいな登山道 → ひたすら登る → 磐座を思わせる巨岩



篠山方面を見る → 三岳を望む → 頂上に到着:1341 →  頂上から三岳を見る → 京方面を遠望 → 大タワへと下山

小金口から登り始めてしばらく行くと谷川沿いの道となり、かつてお堂があったのではと思わせる古い石積みが現われる。 そこで、登山道は谷川沿いの道と、尾根方向に上る道とに分かれる。迷わず、谷川沿いの道をひたすら登ること四十分、 かつて修験道の道場として栄えた福泉寺跡へ到着する。相当な大きさの建物があったとことを実感させる礎石群、 大峰山との戦いを意識して作られたという堀切、馬駆場、さらに土塁と思しき遺構が残っている。しかし、 大峯山に敗亡したのち復興されることもなく、寺跡は時の流れの中で野に返りつつあるようだ。 福泉寺跡から小金ヶ嶽頂上への道は、 しばらく緩やかな上りが続くが、樹林の間から見える小金ヶ嶽頂上は見上げる高さにある。果たして、 整備された階段が現われた所から急坂となり、やがて階段が途切れると岩にしがみ付くようにしての登りが続く。 攀じ登ること二十分で頂上へ、そこから広がる展望は、文字通り三百六十度の大パノラマである。


修験の山らしく岩稜が連続(左三点) → 岩の向こう遥か下方に街並みが → 鎖場が続く



小金ヶ嶽を振り返る → 岩稜を越えると長閑な山道に → 針葉樹林をひたすら下る → 大タワに到着:1436

しばしの休憩をとり、西方に聳える三岳を目指して大タワへと向かう。直角に下るかのような急坂を木や岩をつかんで 下ると、そそり立った岩稜上を縫うように続く細い道を辿って行く。油断のできない岩稜を越え、緩やかな尾根道に 出ると思わずホッとする。後方を振り返れば、いま攀じってきた岩稜の向こうに小金ヶ嶽がそそり立っている。 のんびりと落葉樹の林を過ぎ、苔むした針葉樹林の中に続く道を下りきると大タワへと到着。
小金口から大タワまで二時間四十分の行程だが、途中、上り始めの谷川のところと下りの岩稜への道は 間違いやすいので要注意である。