沢田八幡神社の秋の祭礼に行われる神事で、篠山三大奇祭の一に数えられ市指定の無形民俗文化財である。「沢田」の地名の起こりは、弥生時代の末期頃から古墳時代にかけて、葭や萩など生い茂っていた沼沢地であったものを農地に開墾し、沢田と呼ばれるようになったものである。人々に危害を加える恐ろしいものであり、何とか退治したい農民の願いが、鱧を大蛇に見立てた神事になったという。とはいえ、沼沢地を灌漑した土地は水害に見舞われることも多かったであろう、作物を台無しにする水害を大蛇に擬え、大蛇(水害)を鱧に見立てて退治する神事になったものであろう。 |