篠山の歴史・見処を訪ねる-95


廃真如寺妙見堂








県道本郷藤坂線の藤坂集落三之市北方の山麓、真如寺跡にある国指定の重要文化財で山名氏が寄進したものである。残された応永六年(1399)の大般若経奉読板から、室町初期から中期の建立とされる。真如寺は北条家時の子孫と言われる上村氏が建立したが、文禄年中に廃寺になったため、残った妙見堂は江戸時代のはじめに創建された長谷寺の所轄になったという。平成元年から二年にかけて解体修理が行われ、整備された参道を登ると小さいながら静寂の空間が広がっている。