篠山の歴史・見処を訪ねる-81


亀井山蔵六寺








寺名の蔵六というのは亀の異称で、亀が頭・尾・四足の六つを隠し持つことから名付けられたものである。山号の亀井山も蔵六に因んだものにほかならない。創建は縁起によると、弘治年間(1555〜58)、太寧寺六世喜雲柏悦和尚が大破していた堂舎を修築して中興したという。ご本尊は聖観世音菩薩坐像で、平安後期の作風を感じさせるものの、鎌倉時代初期の作といわれる。