篠山の歴史・見処を訪ねる-26


蓮法山正覚寺








般若寺にある正覚寺は、江戸時代初期に創建された寺院で、平安初期の絵師巨勢金岡の真筆という「十六善神画像」が伝えられている。そもそも、般若寺は八上城主であった波多野氏が八上城の鬼門除けの祈願所とするため、奈良の般若寺から僧を招いて建てた建立した大松山般若寺(天台宗)があったところで、地名はその名残である。天正七年(1579)、明智光秀の丹波攻めにより焼失、その跡に正覚寺が建立された。正覚寺裏山には、明智光秀が八上城の向城として築いた般若寺城址が残っている。