千切紋
チギリは、織機に取り付けられた経糸を巻く工具のこと。これに似た形のもので二つの石や木を接続する填め木もやはりチキリと言う。糸巻から転じたことばだ。二つの物を結ぶことは、やがて男女の仲を結んだり、愛を交わしたりする契りに掛けて使われた。工具の千切がその結びつけるという役目から契りということばにピッタリ合ってしまった。さて、この工具のおもしろい形は昔から文様として、平安時代からさかんに用いられた。この文様がのちに家紋に採用された。 (丸に千切)
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