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祇園守紋

 祇園守とは、京都東山にある八坂神社のお守りをさす。祇園守紋の由来には、三つの説がある。すなわち祇園社の森の図案化、キリスト教の十字架の図案化、牛の頭部の図案化だが、いずれも決めてを欠いている。しかし、キリシタン大名やその家臣がクルス紋を祇園守紋に変えてカモフラージュしたことは確からしい。単に守紋ともいう祇園守紋は、クロスした筒が特徴。後世筒は巻き物に変わったが、呪府のシンボルであることは変わらない。(祇園守)

【主な使用家】

 大名でとくに有名なのが、備前岡山と因幡鳥取の両池田氏、および九州柳河の大友氏流立花氏である。池田氏は清和源氏頼光流を称し、本紋には輪蝶を用い、守を副紋として用いた。岡山のほうは札形、鳥取のほうは鴨はし形を用いる。
 柳河の立花氏は、柳河守といって中心に二つ巴が入っている。これらの大名は、一時家内にキリシタンがいたが、守紋と無理に結び付けることはないようだ。

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