家紋を「カモン」と呼ぶようになったのは近代に入ってのことである。昔は「家の紋」「紋所」、さらには
紋を尊んで「ご紋」「ご紋章」などと呼んでいた。例えば「皇室はご紋章として、菊の花弁をご使用」などと呼んでいた。
総じて、「紋どころ」と表現することが多かったようだ。
紋どころとは「紋のあるところ」のことで、家の門、礼式の衣装、冠婚葬祭の
用具など紋は正しいところに据えることが基本であった。したがって、紋のことを改まっていった言葉
「ご紋」も同じことといえよう。
しかし、今ではそのような丁寧な表現は影をひそめ、紋章とか家紋という言い方が一般的になっているようだ。
西洋の言葉でいえば、エンブレム、クレストといったところだが、「Japanease Kamon」とか
「Japanease Family Names Kamon」といった表現の方が日本の家紋がもつ意味に近い気がするが、いかがだろう。
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十六葉菊
五七桐
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