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佐賀駅から佐賀城址に向かって歩くこと十分ほどの町中の一角に、佐賀八幡神社がある。社伝によれば、文治三年(1187)龍造寺氏の祖季家が創建し、鎌倉の鶴岡八幡宮の分霊を勧請したのだという。 佐賀神社で目を引いたのが鳥居であった。まことに不格好としか表現のしようのない姿で、このような意匠の鳥居は初めて見るものであった。ところが、同じ佐賀市内にある与賀神社の鳥居も同じ意匠で、佐賀には独特な鳥居のデザインがあるのであろうか。 ●鳥居/●拝殿/●龍造寺氏の紋でもある神紋 |
佐賀八幡神社の神紋は、龍造寺氏ゆかりの「十二日足紋」と佐賀藩主鍋島氏に因む「杏葉紋」であった。八幡神社ならではの「巴紋」で無かったのが、神社の歴史を語っているかのようで興味深いものであった。 境内を見渡すと、町中ということもあって思いのほか小じんまりしている。また楠木神社が、並んで祀られているのも佐賀八幡神社の変遷のほどをうかがわせている。この佐賀八幡神社は、龍造寺氏の歴史にふれるとき、ぜひ訪れておきたい歴史スポットといえよう。 ●佐賀藩主鍋島氏の杏葉紋も神紋に/●本殿の前の橋/●与賀神社の鳥居と楼門 |