但馬国-粟鹿神社



出石神社と並ぶ但馬国の一宮。
粟鹿神社

 
祭神は、彦火々出見命を祭っている。また、社伝によれば祭神は三社九神と称し、上中の三社に分かれ、上社に彦火々出見命ほか二神、中社に竜神(女体神也)ほか二神、下社に豊玉姫神ほか二神を祀るともいわれる。さらに、粟鹿神社は、但馬国の古社として既に『正倉院文書』のなかに「天平九年神戸の租調凡二千七十六束」」が充てられたことが載せられている。いずれにしろ、古い神社であることは疑いない。
●境内 ●本殿



 
粟鹿神社は、但馬国のひなびた田園のなかに鎮座していた。おだやかな春の日ざしに佇んだその境内には、人の姿もなく、静かなものであった。そこかしこを眺めると思いの他に、荒廃の気配があった。開かずの勅使門もある由緒正しい神社だけにもう少し手を加えれば、と少しく残念に思いつつ同神社を後にした。 【2001年春】 → 旧版
●本殿後方の丘は古墳か ●石灯籠の神紋 ●古寂びた楼門




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