家紋 秋葉山本宮 秋葉神社

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別当職


 秋葉神社は、天竜川とその支流気田川との間に延びた山稜の南端、秋葉山上にあり、春秋の野趣山水ともに優れた景勝地で、かつ老杉繁茂して清浄の霊気おのずから迫ってくる。
 この地に山岳信仰が起こったのは自然だが、その創建は明かではなく、式内社でもない。祭神は火之伽具土之大神である。戦国時代の初め、加納坊という山伏が再興、永禄十二年(1569)徳川家康から朱印領四十五石を与えられ、鎮火・防火の神として近郷はもとより広く各地に秋葉信仰が広まった。
 東京の秋葉原は電器の町として有名だが、その地名は近くに秋葉神社を祭った空き地があたことから起こっている。
【紅葉】


   

[資料:日本史小百科「神社」岡田米夫氏著/国史大辞典ほか]