森は「神の杜」の意で、古代では神が宿る聖域とされた。林より木がひとつ多い分だけ、こんもりと盛り上がっている。その中に氏神さまを祭った鎮守の森が各地にある。 姓氏の森は中国・四国に多い。大名家の毛利氏も元来は森であった。地名を二字の佳名に改めたさい、茂利、茂里、毛利などを宛てた。森氏は全国で約五十万、毛利氏は約四万の大姓だ。 ![]() その他の森氏では、近江国愛智郡森の佐々木氏族六角氏庶流、紀伊国名草郡の豪族忌部宿禰の流れ、豊後国玖珠郡森の清和源氏帆足氏族などがある。 家紋は鶴丸、対い鶴、亀甲、稲穂丸、森の字などがある。
![]() ●左から/向う梅・亀甲に梅・対い鶴・丸に鶴の丸・三つ立ち軸違い銀杏 |