うだうだ双雲峡
大正10年に文豪・大町桂月が、峡谷の岩壁が雲のように両側から迫ってくる さまをみて『双雲峡』と名付けた。大雪山国立公園の中でも最も規模の大き い峡谷。石狩川の源流が造り出した谷で、火山活動によって噴出した岩が急 冷してできた柱状節理の大岩壁が延々と24 kmにわたって続いている。なか でも双雲峡温泉から約16km上流の『小函』にある神削壁は200m以上もの垂 直に切り立った絶壁が連なっている。片側に石狩川、片側に神削壁の絶景、さ らには所どころに散在する滝が楽しめる『小函遊歩道』は時間<をかけて歩い てみたい。さらにその奥にある『大函』では、巨大な岩が真っ二つに割けたよ うな岸壁の間を流れる石狩川の清流の眺めが味わえる。味わうといえば大函名 物『じゃがいも』のふかしたのも、ぜひほおばってほしい。岩壁を流れ落ちる 滝も多彩だ。銀河・流星の滝をはじめ、双雲峡に科学的メスをいれたライマン の名を冠したライマンの滝、十二一重のようにみえる錦糸の滝、岩間の滝、雲 井の滝などなどが目を楽しませてくれる。大函の上流には大雪ダムもあります。 |